自分が練習したいから練習すること。
やりたくなければ練習しない。
練習せずにすめば、と思いながら練習するのは
 ほとんど時間の無駄である。
      《トレバー・ワイ Trevor Wye》
 私の楽器コレクション


1.Johann August Crone(1750年頃ライプチヒ)/ヨハン・アウグスト・クローネ
 構造:1キー ピッチ:a'=410Hz~425Hz(替管3本) 材質:黄楊&象牙
 軽い黄楊で出来ているので、明るい音色を持っている。 中部管の上管(左手部分)を換えることでピッチを変え、バロック作品からモーツァルトの作品まで幅広く使用できる。 モーツァルトのフルート四重奏は、これで吹くと目からウロコ。

2.Jacques-Martin Hotteterre(1720頃パリ 複製)/ジャック・オトテール
 構造:1キー ピッチ:a'=392 材質:スネークウッド&象牙
 中部管に継ぎ目がなく、3パーツで出来ている。現代ピッチより約1音低いので、重厚な厚みのある音色。このピッチはベルサイユピッチとも言われ、フランス宮廷で使用されていた。クープランのコンセールや、オットテールの組曲などフランスバロック作品を、この楽器で演奏するとベルサイユ宮殿にいる気分。

3.Thomas Stanesby Junior(1725年頃ロンドン 複製)トーマス・ステインズビー・ジュニア
 構造:1キー ピッチ:a'=415Hz 材質:グラナディラ&象牙
 ロンドンの名工ステインズビーの作品の複製。後期バロック音楽にピッタリの音色。 有田正広氏が製作。一番良く使っている。バッハはこれが一番かも。

4.Louis Drouet(1825年ロンドン)ルイ・ドゥルエ
 構造:8キー ピッチ:415Hz~442Hz 材質:象牙&銀
 ベーム式近代フルートへ移行する直前のスタイル。18世紀末から、最低音がCまで出る楽器が作られてきた。又、8つのキーで派生音(半音)が明るい音色で出せるようになり、音色が均一化された。言い換えれば、各音の個性がなくなった。材質の象牙は輪郭のハッキリした音色を作り出している。吹かずに持っているだけで、リッチな気分。

5.ヤマハ(2005年)ハンドメイド
 構造:現代フルート(ベーム式)ピッチ:442Hz 材質:グラナディラ&銀
 最近、木管のフルートが見直され、各楽器メーカーが製作。柔らかい木の香りの音色が魅力。他の木管楽器奏者から人気。

6.ムラマツ(1991年)ハンドメイド
 構造:現代フルート(ベーム式)ピッチ:442Hz 材質:総14金
 総14K製。24分の14(約58%)が金、残りは銀&銅。明るくクッキリとした音色、音のつながりが滑らかなのが特徴。歌口は特注の削り。自慢は、細部に渡る彫刻。約20年愛用している。