理事長挨拶

理事長

相愛学園がめざす教育


相愛は「相愛女学校」として、浄土真宗本願寺派(西本願寺)二十一代門主、明如上人によって明治21(1888)年、宗教情操の涵養を教育の基本目的として、大阪本町にある津村別院(北御堂)の境内地に設立されました。親鸞聖人の教えの依り所である『仏説無量寿経』にある、

「世間の人民、父子・兄弟・夫婦・家室・中外の親属、當相(とうそう)敬愛(きょうあい)(まさにあい敬愛して)憎嫉(ぞうしつ)することなかるべし」

より、『當相敬愛』を建学の理念に掲げ、校名としております。

その精神の根底には、「愛に敬いを伴わなければまことの生き方ではない」という仏教の人生観があり、学園は幾多の有為な子女を輩出してきました。この建学の精神を今日まで踏み外すことなく、今に伝えております。

「當相敬愛」の精神にもとづいて、相愛中学・高校では報恩と感謝の念を育み、知性と教養、品格を備えた女性を育成することをめざし、また大学では共生(敬)と利他(愛)を可能にする内的規範意識と総合的な判断力を涵養することを教育的使命としています。

学生・生徒の皆さんが夢と希望を持ち、積極的に学ぶことができる教育環境を整えるよう、教職員一同惜しみない努力を続けています。相愛学園で学んだ皆さんが、「ふるさと相愛」と懐かしめる、そんな学園の魅力をいっそう高めていきたいと思っています。