相愛中学校・高等学校 校長挨拶

校長

相愛中学校・高等学校は、仏教の教えにもとづく「自利利他」と「共生」の本質を、主体的かつアクティブに探究する学びを提供し、未来社会を生きる生徒一人ひとりの個性あふれた人間力(キャリアデザイン能力)をはぐくみたいと考えています。

現在、国際社会では、貧困や不平等、環境課題などのあらゆる社会課題に対して、世界中の国、企業、団体、そして何より私たち自身が“行動”し、より良い未来社会を実現していこうとする動きが広がっています。それが2015年国連サミットにおいて提唱された「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」で、この目標達成に向けたさまざまな活動が国連グローバル・コンパクト(UNGC)です。これは「誰一人取り残さない」世界を実現しようという壮大なチャレンジです。2019年1月に、本校はこの取り組みを日本で推進するグローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)に加盟申請し、承認されました。

132年という長きにわたり、大阪の御堂筋という世界に誇るビジネスの中心地で、「北御堂さんの学校」として親しまれてきた本校の特色ある教育に、SDGsをコンセプトにした学びが新たに加わります。

大阪という地域社会がグローバル化する中で、SDGsの達成をめざしつつ、心豊かなまちづくりに積極的に貢献することで、生徒たちは「自分の学びや努力は、かならず誰かを幸せにする」という意識が心に響きわたる(響感する)はずです。さらに、それが学習へのより高い目的意識と主体性へとつながり、自己内省と他者への敬愛の心に裏づけられた協働をとおして、生徒のキャリア形成に必要な力が育成されると確信しております。

また、これこそが、世界に通じる「質の高い教育をみんなに(SDGs目標4)」として、必ずや、社会を豊かに生き抜く生徒たちの確かな行動力へと結びつくはずです。

人生の中でただ一度だけ通る中学時代、高校時代をこの相愛学園でお過ごしになりませんか。